立ち飲み酒場 よるべ 荻窪
若者が多いJR中央線の中で「大人の街」と言える荻窪北口駅前通り商店街 に2014年9月25日オープンした立ち飲み酒場「よるべ」を訪問しました。
こちらのお店は前年から店主が手造りDIYで、借り受けた物件を改装工事をしてきました。(結果的に10か月の工期をかけたとのこと)
僕もこの商店街は良く通るのですが、2014年春オープンの文字がシャッター上に書いてあるのにも関わらず夏を過ぎても工事中でした...そのなかで前を通り過ぎる時に見える店主Mさんの姿は懸命に工事をしていることが良く分かりました。
荻窪では少ないスタンディングスタイル(立ち飲み)のお店。入口は開放的になっているので入りやすく、商店街を歩く人たちの風景を眺めながら飲食できます。
移転した鳥もとが荻窪駅北口の階段を昇って右側にあった頃を思い出しました。 訪問当日は先客は1人客が4名、2人客が1組で客筋も良く穏やかな時間が過ぎていました。
この日感激したのは生ビール(380ml)が「琥珀エビス」 (480円)だったこと。飲食店で提供してもらえるのは珍しく、店主さんもそのこと指摘してました。アルコール類が相場よりも安く提供されていて、生ビールは周辺のお店は550~600円なのに対して上記の値段設定でした。
また、日本酒、焼酎類もかなり安い値段設定だったので、老婆心ながら店主のMさんに「少し無理をされていませんか?」聞いたところ「お客さんに喜んでもらうために頑張っています」との回答に感激しました。
よるべさんを素敵に思うのは「蒸し料理」を食することができること。 揚げ物、焼き物が多い昨今の飲食店の中で数少ない注目のお店です。
僕の一押しが「女子がひとりでもふらっと立ち寄れる気軽さ」です。マスターは気遣いの達人で気軽に初めてのお客さんでも声掛けしてくれます。何かに行き詰っていたら立ち寄ってくださいね。
当日のメニュ一覧 注)変更もあります
<小皿料理>
○蒸し野菜入りオムレツ 280円
○カリフラワーのマスタード和え 360円
○カボチャのクルミ味噌和え 340円
○ポテサラバジルソース 320円
○ニンジンのシャンパンビネガー 280円
○ナッツと豆とドライプルーン 340円
○干し芋とチョコレート 320円
<蒸し料理>
○きのこのせいろ蒸し、バーニャカウダソース 480円
○野菜のせいろ蒸し、酒粕みそのディップ 480円
○鱈と秋鮭のローズマリー蒸し 580円
○甘い塩麹漬けの鶏の蒸し 580円
また、小皿料理にも力を入れているのがヘビーな量の料理を食べれなくなった僕には嬉しいです。値段もリーズナブル。
荻窪周辺(天沼、本天沼)にお住まいの方は青梅街道を渡って荻窪北口駅前通り商店街を通る方も多いと思います。 荻窪北口は現在ではバスロータリーができて広くなりました。以前は1980年代の吉祥寺北口駅前と同じく混沌としていました。 荻窪駅北口は青梅街道に分断される弊害もあり、商店街は一体感を感じません。
よるべはカウンターのみのスタンディングのお店。5~6名のグループで長時間占拠することのないようにマナーを守って下さい 。カウンターだけのお店の場合は、複数名の常連客に長時間占拠されると一人客が入りにくい傾向があります。
1、2人客が何気なく立ち寄り、元気をもらって帰れるようなオープンなお店になって欲しいです。
注)メニュー、値段とも2014年当時のものです。
電話番号:
営業時間:18:30~24:00(LO)
2014年11月訪問のため内容が異なっておりますので注意願います。
和食なない 西荻窪
三鷹市井の頭4丁目のレンタルスペースで2015年1月から営業していた食卓なないが西荻窪に移転して『和食なない』として9月9日(金)新規オープンします。
和食なないの場所はJR西荻窪駅南口(やきとり戎のある通り側)を出て右折、牛丼の松屋が見えたら左折。左側の4階建て桜ビル2階です。
<西荻窪南口>と<和食なないの入居ビル>
1階は蕎麦屋「一水」さん。その上に見えるふくろうの看板を目印にしてください。
先日に西荻窪周辺を散歩した時に視察してきました。和食なないの入居する桜ビルの外観は商業テナントと言うよりマンションで事務所としても使用できるような感じ。お店のある2階へは1階の玄関に入ると集合ポストがあり自転車が駐輪中。
階段を昇ると、左側にブラウンのマンション扉が見えますが店内の様子は分かりません。
タウンウォッチャーを自称する僕としては「お店を出すならJR中央線の西荻窪がいいよ」と和食なないのN店主に勧めていました。
和食なない店主のNは調理学校を出た本格的な料理人。創作料理の腕前には定評があり、井の頭時代から週替わりメニューに工夫を凝らしてくれました。
それに加えて料理人に時々見られる不愛想な対応ではなく、関西出身の気さくな爆笑トークでお客さんを楽しませてくれます。
*
Nさんは吉祥寺某グループ店のすし屋、おでん屋で働いていました。その後自分の店を持つために退職してからは紆余曲折があり現在に至りました。
2年前から試験的に井の頭4丁目で週3日(木、金、土)だけ食卓なないとして営業していました。
名目上はシェアキッチンですがワークショップなどができるレンタルスペースの関係上、高出力の調理器具がないために弱火でもできる煮物や刺身などを旬のモノを工夫して出してくれました。
井の頭4丁目時代の「食卓なない」はNさんの人柄も手伝って前職の常連さんが再度常連になっており、行くといつも同じ顔が楽しそうにお酒を飲んでいました。
吉祥寺駅から歩くには井の頭公園を横切るため少し距離があり、知る人ぞ知る場所だったことに加えてレンタルスペースであるが故なのか積極的な宣伝をしていませんでした。
食卓なないではワークショップ用の大きなテーブルを中心で顔見知りの人たちが楽しそうに歓談していました。
アクセスの良くない場所でも来店してくれるお客さんがいるのはNさんの人徳と料理の腕前の成せる業だと思います。僕もこちらに来て不愉快な思いをしたことがなく、いつも気持ち良く家路に着きました。
西荻窪の新店の和食なないはオープンキッチンで木目調のテーブルと厨房のシルバーのコントラストがとてもきれいな『コの字カウンター席』13席が中心。
それに加えて4〜6人テーブル席が1卓。幅広いお客さんをもてなすことができます。
「店内禁煙」ですがベランダに出て喫煙は可能。
料理はお任せコース1500円から量の調節や好みに応じてもらえます。単品の場合は600円前後くらいから。小皿料理なのでお腹に優しく味覚を楽しめます。コスパを考えるとコースにした方が良いと思います。
アルコールは日本酒、ビール、焼酎、ワイン、ハイボールなど650円〜となっています。特に日本酒には店主のこだわりがあります。当日の料理に合う日本酒を勧めてくれるのがうれしいですね。
9月の某日メニューの一例(日替わりになっています)
〇イチジクとアーモンドの白和え
〇琥珀玉子と鮪のばくだん焼きのりで巻いて
〇するめいかのとも和え酢橘の香りと
〇栗の渋皮煮日本酒玉川タイムマシンと合わせて
〇国産牛「いちぼ」のローストビーフ 洋ナシのオーブン焼きと
注)お通しが350円で小鉢がつきます。
やきとり戎、よね田、四文屋などやきとり系の居酒屋店が多い地域柄にあり、別カテゴリー分野の季節に合わせた創作料理で家庭的な雰囲気を作っているのが特徴。
偶然に某グループ店出身者が独立してこの2年間で西荻窪に店を出した3軒目になります。
注)もう1店が駅
前にありますが雇われ店長なので除外。
各店が特徴のある店を運営しており自分で店を持つことに関してかなり研究していると思いました。
店主一人での調理のため混雑が予想されます。予約など事前に問い合わせをされた方が宜しいかと思います。また、今後の『和食なない』の繁盛を確信しています。
杉並区西荻南3-10-4 桜ビル2階
電話番号:03-3334-5022
営業時間:17:00〜24:00 日曜日休業
<9月上旬訪問>
待ち望んでいた移転新装開店した西荻窪の「和食なない」を訪問。
当日は開店時間の17時に入店すると、きれいに改装されたお店はお祝いのお花でいっぱいでした。先客は店主の友人夫妻が2組、以前からの常連さんが3人と盛況でした。
相変わらず愛想の良い店主はテンションが上がりまくり。コの字カウンターの中でお客さんの視線を一身に浴び、料理の腕を振るうのは本人も言っていたように大変だと思いました。
美味しい創作料理ごちそうさまでした。次回は新規開店の超多忙シーズンが一段落した頃を見計らってお伺いしたいと思います。
<11月上旬訪問>
2か月を過ぎての再訪問。この日は20時過ぎに入店しました。店内は8割の客入りでカウンタ席の1つを空けてもらい何とか座ることができました。
周囲を見渡すと先客は以前からの常連夫婦+友人、同じく常連の妙齢の女性グループ3人に新顔の夫婦がもう1組でした。
その新顔の御夫妻は「なない」井の頭時代にも来ていたようで、その頃の話をさせてもらいました。ご主人曰く「西荻窪在住で近くなって良かった」とのこと。正にN店主の人徳ですね。
当日のホール担当は井の頭時代にも手伝っていた女性。久しぶりに顔を見たのですが髪の毛を茶色に染めて妙にきれいになっている印象を持ちました。きっと彼氏とうまくいっているんだなとオヤジ的感想を持つ訳です。
ビールを注文するとお通し(350円)の小鉢が2つ出てきました。それを食しながらビールで喉を潤し、その後に焼酎お湯割りと単品で厚焼き玉子を注文。
しかし出てきた厚焼き玉子は小皿に盛られた2切れだけ。インスタグラムでは4切れありました。600円の値段の割には少ないのでかなりガックリしたのが正直な感想。
その理由は注文した大きな厚焼き玉子を2切れだけ僕に提供。その他はコース料理で1切れづつ盛られていました。その光景を見て基本はコース料理1500円〜だから仕方ないと言い聞かせて帰途に着きました。
もうひとつ敢えて苦言を呈すれば、これから和食なないが更なる人気店になるための課題は一見さんや新規のお客さんが疎外感を感じることのない店づくりをするのが課題だと思います。
常連客が占領しているのはNさんやお店側にとっては良いかもしれませんが、客層が広がらない弊害があります。まだNさん曰く「ネットを含めて積極的な宣伝はしていない」とのこと。
なぜ僕がそう言うのは某グループ出身の出世頭「やきとんなるせ」はオープンから5周年の今も常に多くのお客さんで賑わっています。カウンター席だけでなくテーブル席もあるかなり広めの店内。本人に加えてスタッフ2名の陣容でい活気に満ちています。
いつ行っても様々なお客さん(平均年齢は低め)の顔を見ます。以前からのお客さんの顔を見ることはなく「独立してからのお客さんが殆ど」との成瀬店主の弁。
僕的にはもっと広く門戸を広げて「和食なない」の店主の料理の腕前を知ってもらえることが必要だと思います。Nさんには考えがあり分かってもらえるかどうかは分かりませんが.....
*
<12月回想録>
厚焼き玉子焼きの量が少ないことについて苦言を呈してた弊ブログの記事をJR中央線西荻窪某店の知り合いの常連客から「見ましたよ」と聞いたのが先週末の話。
その指摘を聞いてから家に帰り僕なりに色々と考えたのは同じく某グループ出身のCさんがPさんのお店で働いていたので吉祥寺からバスで西武新宿線の武蔵関まで40分を要して通っていた時期がありました。
そのお店で注文する「玉子焼き」がとても美味でボリュームがあったことが印象に残っていました。その記憶もあり「和食なない」で同じ注文したのですが上記のような結果でした。
その後にCさんは子育てに専念するため専業主「夫」になりお店はやめることになります。
吉祥寺某グループで働いている60歳過ぎのベテラン店員さんに「Nさんが西荻窪で念願のお店をオープンしましたよ!」と嬉々として言ったところ。その某氏は「西荻は難しい場所だよ」との素っ気ない返事。
僕はその時、一時期でも同じ職場で働いた仲間が店を出したのだ?
??ら...と思ったのですが今にして思えば料理の味と腕=コストパフォーマンスが問われるのが西荻窪土地柄を知っているからの発言だったと思います。
ガンバレ中〇さん。僕は応援していますよ!
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<なないは和食のユニクロを目指せ>
サンスポの対談記事で大久保博元氏(前楽天イーグルス監督)と超人気和食店「賛否両論」店主の笠原将弘氏との対談記事が掲載されていました。関係ありませんが元巨人投手の笠原将生さんとは一時違いなので一瞬?と思った訳です。
大久保氏は退任後に新橋で居酒屋・肉でーぶを経営。オーナーがお店で包丁を使い料理をしています。
記事の中で恵比寿にある和食「賛否両論」のコース料理の値段は6500円からとのことです。
笠原氏曰く「コースにすると食材にロスが出ない、その分いい材料を強気に使える。料理人が接客するから人件費も抑えられる」とのこと。
修行された懐石料理店は1人15,000円〜だったことから、和食のユニクロを標榜してお酒を飲んでも1人で10,000円でおつりがくる」を考えたとのことです。
この記事を読んでから「和食なない」のコース料理1,500円〜は激安でありユニクロどころかGUの価格設定。仮に5,000円飲食するとかなりヘビーです。
これから「和食なない」の進むべき道は一部の友人、知り合いや常連客だけが楽しめるお店ではなく、ユニクロのように誰でも気軽に立ち寄れ、料理とお酒を楽しんで中〇店主の爆笑トークを聞いて翌日からの活力に出来るお店であって欲しいと思います。
やきとんなるせ 吉祥寺
吉祥寺の某店で働いていた頃に知り合ったNさんが独立して念願のお店を持ちました。
お店の名前は『やきとんなるせ』です。2011年9月23日(金)秋分の日にグランドオープンしました。
以前から「やきとん屋」をやりたいとの夢を持って頑張っている話を聞いていたので、個人的にとても嬉しい出来事でした。
Nさんの場合は現在は聞くことが少なくなった会社員からの「脱サラ」ではありません。新卒後すぐに飲食業界に就職。紆余曲折を経て色々と修行をしながら自分の店を持つ目標に向かって頑張ってきました。
やきとんなるせの場所は吉祥寺駅北口改札を出て右折、吉祥寺大通りを渡ります。ヨドバシカメラとローソンの間の道を行き、2本目を右折してすぐのビルの2階。赤に白抜きで「なるせ」の看板が1階の階段入り口の上に見えます。
入り口にはメニューの立て看板がありました。1階に魚秀、2階は以前は「かくみ」と言うお店が入っていました。
店の前の通りはクックロードと言います。この通りは吉祥寺大通りと平行して五日市街道とJR高架下の駅前通りをつなぐ通りです。
お店はカウンター席が中心。後方に4人テーブル席が2卓の構成。この席はグループや大人数のお客さんは予約してもらえれば嬉しいです。
2000年代前半に某店で働いていたNさんに会った時の接客の気持ち良さと、焼き台での焼き物や注文の捌き方を見ていました。『自分で独立して自分で店を持っても十分やっていける資質』を持ったナイスガイだとの印象を持ちました。
やはりNさんの目は輝いており、何らかのオーラを感じえずにはいられませんでした。訪問当日はオープン時間の17時に行ったのですが、前職の店の時の顔見知り客が殆どです。その中で、Nさんは客の名前を全部覚えていました。すごい~最高!!
お店は店主のNさんとスタッフ1~2人の体制。
初めから背伸びして広い店舗を借りて大勢のスタッフを雇う人もいますが、このように身の丈に合った運営で好感が持てます。これから頑張って、その気があるのなら店舗やスタッフを拡大していけば良いのです。Nさんのこれからの活躍を期待すると共に、成功を祈ってやみません。
〇メニュー
<焼きトン>
カシラ、レバ、ハツ、タン、ハラミ、ガツ、コブクロ、ナンコツ、テッポウ⇒各120円
バラ、ウィンナー、ハンバーグ⇒各150円
<焼き野菜>
ネギ、玉ネギ、ズッキーニ、プチトマト⇒各120円 キノコ⇒150円
<一品料理>
煮込み、チャーシュー、ポテトサラダ、冷奴⇒各400円 きゅうり(漬け物)⇒150円
<ドリンク>
生ビール⇒500円 ホッピ(白、黒)⇒500円 中400円 外300円
オリジナルジンジャハイボール⇒550円
ウーロンハイ、紅茶ハイ、グレープフルーツサワー⇒各450円
梅酒/自家製⇒400円 ゆず梅酒⇒500円(ソーダ割りは+150円)
焼酎/宮⇒400円 麦・芋・泡盛⇒500円
日本酒/宮の雪⇒400円 純米吟醸・五嵐十雨(ごふうじゅうう)⇒500円 ワイン(赤・白)⇒400円
注)内容や値段に変更がある場合があります。
武蔵野市吉祥寺本町1-23-6 2階
電話番号/0422-22-8484
営業時間/17:00~23:00
定休日/火曜日