吉祥寺ベンチマークBLOG

吉祥寺を中心とした中央線沿線での出来事、お店、街の変遷などを書いています。

ハーモニカ横丁の再開発で想う

東京の下町地区で昭和30年代に造られた建造物は耐震基準を満たしておらず、しかも木造が多いため一旦震災や火災が発生した場合の被害は甚大になる可能性もあります。

吉祥寺のハーモニカ横丁の再開発に関しても上記のように、古い木造の建物が軒を連ねているため火災の際の被害を考慮して推進すべきだとの理由が多いようです。

確かに僕も時々訪れた時に周囲を見渡して、火災発生時の延焼の可能性を実感させられます。風向きによっては隣のダイヤ街や駅前、パルコ側まで影響を受ける可能性も排除できません。

1990年代後半に発生した新宿駅西口思い出横丁の火事が記憶に残っています。

吉祥寺ハモニカ横丁の土地は某地主が所有しているようです。実際に再開発となると立ち退きや工事期間中の移転先の確保など問題が多く、簡単にはできないことが想像出来ます。

特に個人店の場合は日銭を稼ぐことができなくなり、生活に支障をきたすこともあります。

やはり、今の小路を連ねる建物の原景を極力壊さないようにして、現在の耐震基準を満たす2階建ての建物をレトロ調で復元風に建設して街造りをして欲しいと思います。

もちろんその際は防火資材を使用、スクリンプラーなどの消化設備を完備してとなります。

私は建築関係は分りませんが、全部を壊して一帯に大きな商業テナントビルを建設する案だけは反対です。そこのところを巨匠の安藤忠雄先生に意見を聞きたいところです。